
20代の男性Hさんからこんな転職相談をいただきました。
はじめまして。転職を考えているHといいます。
早速質問ですが、求人広告に「30代の女性が多数活躍中」と記載がある会社は、20代の男性は採用する気がないと考えたほうがいいのでしょうか。
自分が志望する業種は、女性が多く年代も高めになります。
そのため、女性が活躍しているのは当たり前と思い、求人広告の記載は気にせずに応募していますがここまで全く受かりません。書類すらほとんど通らない始末です。
たしか、年齢や性別で判断するのは禁止されていると思うのですが、実際はどうなのでしょうか。
今後どうやって転職活動を進めていけばいいのか悩んでいます。アドバイスをよろしくお願い致します。
※相談者のプライバシー保護のため、一部内容を変更して掲載しております。
Hさんの悩みは、以下の3つにまとめることができます。
- 年齢や性別で判断するのは本当に禁止されているの?
- 「30代女性が多数活躍中」と記載してある求人に男性は採用されないの?
- 今後どうやって転職活動を進めていけばいい?
ここからは、Hさんの悩みに答える形でお話を進めていきます。
同じように悩んでいる方は参考にしていただけると嬉しいです。
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本当に年齢や性別で採用を判断するのは禁止されている?
Hさんがおっしゃるように、現在は年齢や性別を限定して求人を出すことは法律で禁止されています。
年齢制限の禁止は、平成19年に改正された雇用対策法より義務化されました。
雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。 求人票は年齢不問としながらも、年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決定する行為は法の規定に反します。
また男女雇用均等法では、次のような採用選考のルールが設けられています。
- 募集・採用の対象から男女のいずれかを排除すること。
- 募集・採用の条件を男女で異なるものとすること。
- 採用選考において、能力・資質の有無等を判断する方法や基準につ いて男女で異なる取扱いをすること。
- 募集・採用に当たって男女のいずれかを優先すること。
- 求人の内容の説明等情報の提供について、男女で異なる取扱いをす ること。
さらに、募集や採用時に応募者の身長や体重、体力で差別することや、「転居を伴う転勤に応じなければ採用できない」とすることも禁止されています。
つまり、法律上は、年齢制限は禁止されていますし、性別で採用が有利・不利になってはいけないとされているのです。
これを考えると、たとえ求人に「30代女性が多数活躍中」と記載されていたとしても、20代の男性が転職することは可能ということになります。
「30代女性が多数活躍中」と記載してある求人に20代男性が採用されるのは難しい!?
しかし、実際はどうかと言うと、「30代女性が多数活躍中」と記載している求人企業が、20代男性を採用する可能性は、非常に低いと言わざるを得ません。
ご紹介した雇用対策法や男女雇用均等法により、年代や性別で判断してはいけないことになっていますが、「30代女性が多数活躍中」という記載には、
- 「30代の女性を採用したい」
- 「男性や20代は遠慮したい」
という企業側の思惑が隠れているからです。
つまり、表現を変えて暗に採用したい転職者像を提示しているわけです。
法律違反になるので、求人企業が「男性の方はちょっと。。。」「20代は募集していないんです。」と言うことはありませんが、
結局は、求人企業が欲しかっている転職者像以外は、なかなか採用されにくいということは頭に入れておいたほうが良いですね。
また、こうした間接的な表現は、求人票ではよく見かけるので注意が必要です。
記載内容「若い社員が多く責任のある仕事にすぐ挑戦できます」
実際は「離職率が高く、入社後すぐに責任の重い仕事をさせられる」
記載内容「転職者の年収例:28歳男性:700万円」
実際は「20代後半の男性を求めている」
記載内容「非常にやりがいのある仕事です」(具体的な内容が記載されていない)
実際は「残業が多い、休日出勤が多いなど、きつい内容の仕事」
求人票には、求人企業のメッセージがたくさんつまっているので、表面的な部分だけでなく裏のメッセージも読み取れると転職活動のプラスになります。
今後どうやって転職活動を進めていけばいい?
Hさんのように
- 「異性が活躍する仕事に転職したい」
- しかし、なかなか良い求人情報を集められない
- 転職活動が思うように進まない
という場合は、情報収集の仕方を見直してみることが大切です。
具体的には、ひとりで求人情報を選んだり集めるのではなく、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみることです。
転職者の大半は、リクナビNEXTなどに代表される「求人サイト」を使っていますが、実はキャリアアドバイザーに直接相談できる「転職エージェント」も併せて使ったほうが、
- 自分の希望に合う求人を見つけやすい
- 書類選考に受かりやすい
- 面接のコツなどを聞けるので採用されやすい
など多くのメリットがあります。
とくに、転職活動が思うように進まずに悩んだときは、エージェントに相談して情報収集の精度を高めることが効果的です。
エージェントのキャリアアドバイザーは、企業訪問などをして採用担当者と情報を共有しているので、希望に合う求人企業を探し出す能力に長けています。
今後どうやって転職活動を進めるべきか悩んだら、まずは転職エージェントを頼ってみてください。可能性がぐっと開けるはずです。
20代の転職に強い!転職エージェント厳選2社
ちなみに、20代の転職におすすめできるエージェントは、マイナビワークスが運営する「マイナビジョブ20’s」です。

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公式サイト:マイナビジョブ20’s
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